集団の力学から考える4つの性格類型。リーダー・サポーター・オブザーバー・フォロワー
こんばんわ、冬生真礼です。
ーー今回の記事は過去ログからの抜粋です。
今回の記事は、人間の性格タイプを集団の力学の視点から分析してみました。
古来から人間の集団には、基本的な四つの役割が見て取れます。
1つは、リーダー(先導者)。
集団の意思決定に大きな役割を果たし、集団の行くべき道、取るべき行動を集団の成員に対して提示し集団を先導します。他の集団の成員に影響されずに、自身の内的な導きに従います。
2つ目は、サポーター(後援者)。
リーダーの決定に従い、集団全体の利益の為に奉仕します。時には、自己の利益より集団の利益を優先し、集団の目的達成の為に集団を底支えします。
3つ目は、オブザーバー(観察者)。
集団においてリーダーを支持せず、また左右もされず集団が誤った選択をしないように常に一歩離れた場所から集団を観察します。
監察者(インスペクター)ではなく観察者(オブザーバー)なのは、多くの場合オブザーバーは集団を取り締まることをせず、一定割合のオブザーバーがいる事自体が集団が誤った方向に進む事を抑止する為です。
4つ目は、フォロワー(追従者)。
集団の成員の大多数を占めます。リーダーの提示した行くべき道、取るべき行動に追従して集団そのものを形成する。 フォロワーの性質として影響の受けやすさがあります。リーダーやサポーターやオブザーバーの影響を常に受ける事によって、集団の性質を決めるフォロワーの性質が偏らずいることができます。
以上の4つの役割が古来から人間の集団には存在したと考えられます。この4つの役割だけで、人間の集団を定義することが可能だと思います。
人間は上記の4つの役割を階層的に持ちます。
階層的にというのは、家庭という小集団の中ではリーダーな男性が、それ以上の規模の集団(会社や地域社会)ではフォロワーという場合があるということです。
また、基本的に人間は個人レベルで性質が完結しておらず、必ず集団レベルで性質のバランスを取ります。
簡単に言うと、一人でリーダー、サポーター、オブザーバー、フォロワーの性質をバランスよく持ち他者の助けを借りなく一人で全部出来て生きていけると言うことはないとうことです。
個人の役割のバランスには必ず偏りがあり、集団を形成することでそのバランスの偏りを解消する必要があります。
ひとことで言うと、「人間はたった一人で完結することはできない、人間は集団の中でしか完成できない」という事です。
具体的に言うと、全ての人間が社長(リーダー)に成ることは出来ないし、成る必要がない。会社を運営するには必ず社員(フォロワー)や投資家(サポーター)が必要で、時には外部の識者(オブザーバー)の助けが必要だということです。
注、(社員が必ずフォロワーだったり、投資家が必ずサポーターだったりするわけではないのでそこは注意が必要です)。
自分の性質は4つの役割でどれが一番強いかどのようなバランスになっているかを分かっていないと、無駄に苦労することがあります。
自分がフォロワーの性質が強いのに無理にリーダーの役割をやろうとしたり、オブザーバーに性質が強い人がサポーターやフォロワーの役割が上手くできないと悩んだり、リーダーの性質が強い人がフォロワーとして役割を強要されて問題を起こしたり、サポーターの性質が強いのに昇進して部下を持ってリーダーの役割を引き受たり、あまつさえリーダーの性質が強い人の真似をして失敗している場合があります。
フォロワーの性質が強い人は周りに影響を受けやすく自分の意思を貫くのが得意ではないので、基本的に強いリーダーには成れません。
オブザーバーの性質が強い人は基本的に他者から強い影響を受ける事を嫌うため、影響を受けやすいという特質が必要なフォロワーの役割は向きませんし、サポーターの役割も強い奉仕の精神など殆ど無いためその様な役割を求められても上手く役割をこなすことが出来ません。
リーダーの性質が強い人は生まれつき自己の感情や欲望に忠実な傾向あり、外部から影響に左右されないと同時に他者に従属する事を嫌います。そのため、そのような人がフォロワーの役割を求められても上手くやるどころが度々問題を起こすことになりやすいです。
サポーターの性質が強い人はリーダーの役割をやるには少々他者の意見を尊重しすぎです。また、伝統的な強いリーダーの真似は必ず失敗します。
フォロワーの性質が強いサラリーマンの方が、一念発起して起業しても他者から影響を受けて起業しようと思っただけで、苦手な決断や判断の連続や粘り強さが無いために失敗するという事もあると思います。
子供の頃からオブサーバーの性質が強い方が、日本の昔ながらの集団生活が苦手でなんとなく疎外感を覚えたり上手く友人が出来ないと悩んだりするかもしれません。
リーダーの性質が強い方が、就職した会社で我が強くて使いものにならないと判断されないともかぎりません。
人を支えたりするのが好きなサポーター性質の強い方が、他に仕事ができる人がいないとプロジェクトのリーダーに大抜擢されて、前任者がリーダーの性質が強い方でその真似をして上手く行かず大失敗したりする事があるかもしれません。
フォロワーの性質が強い方は、自分が大きな決断が苦手でや粘り強い行動できずや強い意思に欠けることを自覚しましょう。必要なのは、より良いリーダーを見つけそれに付いて行く事です。あなたは環境次第リーダー次第でおお化けする可能性があります。自分が苦手なことを他者任せるという態度があなたを上手く生かせるでしょう。男性なら自分の中のリーダーの性質から強いリーダーに憧れるかも知れませんが、その憧れはより良いリーダーを見つけることに使いましょう。影響の受けやすいあなたは、多くの人に影響を受け自分のブレた行動の中に自分なりの軸を見つけましょう。
オブザーバーの性質が強い方は、自分が他者から強い影響を受けることが嫌いなことを理解しましょう。人間関係は、自分が相手に影響を与え、自分自身も相手から影響を受けること受容しなければ成り立ちませねん。あなたの他者からの影響を拒絶する態度は、ともすれば偏屈頑固、心を閉ざしているなどと言われるかもしれません。しかし、そんなことはありません。あなたは自分の心地よい距離感の中では非常にフレンドリーにも成れますし、礼儀正しくも成れます。少しの他者からの影響の受容と、心地良い距離感でいられる相手を見つけることによりあなたは多くの友人に恵まれる事ができます。
リーダーの性質が強い方は、自分の中に譲れない意思や感情がある事を自覚しているかもしれません。その感情や意思はあなたの武器にもなり、弱点にもなる諸刃の剣です。自分の中の意思や感情を育てつつ、御することを覚えましょう。それを御する事ができるか出来ないかで、あなたの人生は両極端に振れます。大きな成功か大きな失敗か、あなたはどちらかに極端に振れやすいことを理解しましょう。また、オブザーバーの友人を持ちましょう。あなたに必要な、冷静な視点を彼らは提供してくれます。大いに耳を傾ける必要があります。
サポーターの性質が強い方は、もしなんらかのリーダーの役割に選ばれたら、自分が決して強いリーダーにはなれないことを受け止めましょう。あなたは、サポーターです。サポーターにはサポーターなりのやり方で集団を支え導く必要があります。あなたは導くというより、信頼する人間です。オブザーバーやリーダーの性質の方のち力を十分に頼る必要があります。あなたは信頼する人間ですが、信頼するかどうかは見極める必要もあるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は集団の力学という視点から、人間の性格を類型分析してみました。
しかし、上記の分析と似たようなものが色々とありそうな感じですね。
また、私は自己分析では、オブザーバー > サポーター ≒ フォロワー > リーダーな感じですね。
もともとサポーターの性質が強かったと思いますが、色々理屈こねくり回していたらオブザーバーの性質が強いくなった感じです。
では今回は以上になります。
ではでは。
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